2014年10月6日月曜日

送:0022 イギリス オーバン

お、初めての国。
切手発祥のイギリス様でございます。
今こうしていろんな切手を楽しむことができるのも、全てはイギリス様のおかげ。
足を向けて寝られません。

送る相手はアーティストの女性で、彼女のサイトには自身のアート作品なども載っている。
結構本格的。

"I'm an artist, so, yes, I DO make cards ...."
なんてことも書かれてて、自分の作品のカードを送ってるっぽいんだな。
うわ~、これ私が送る側じゃなくて受け取る側になりたかったよ~。

で、特に希望もNGも書いてないので、なんでもOKみたいだ。
しかも、「あなたのカードが私のアートワークに影響を及ぼすかも」
みたいなことも書いてあったりする。

な、なんだかおもしろそうだぞ。
彼女自身が自作カード送ってるんなら、こっちから送るのもアリだよね。
そんなに凝ったやつじゃなくてもイケそうな雰囲気…。

という思いつきで、とりあえずなんか作ってみようかと。
千代紙テキトーに並べて貼り付けただけでも立派にアートとしてサマになるじゃん!
いや、いっそのこと千代紙で切り絵でもしたらどうだ?絶対カッコイイっしょ!

で、切り絵の作り方を検索…

…………
………………
………………………

むっりでーーーす
もっと簡単かと思ってたわ。作業細かすぎるわ。
切り絵ナメてました。すいませんでした。

ほいじゃあ、ちぎり絵!
ちぎって貼るだけ!簡単だろ?

で、早速制作にとりかかろうとしたとき、
もう10年以上前に無印で買った、「手漉き紙 葉書」なるものを自宅で発見した。



紙好きなので、気になった紙を見かけたら使いもしないのにとりあえず買ってみる、
という時期があったのだ。

そういえば修学旅行で京都に行った時、
自分へのおみやげにでっかい千代紙買って帰ったはいいものの、
全く使うことなくどこへいったかわからなくなってしまったということもあった。

綺麗な紙のことを考えてたら、興奮して眠れない夜もあった。

今はだいぶおさまっているが、基本的に紙LOVEなのだ。
うっかり紙モノを買ってしまうと、使うことなく何年も過ぎてしまうということを学習してからは
めっきり買わなくなったのだけど。
今でも雑貨屋とかは結構危険地帯だ。

でもこれと言って紙細工できるわけじゃないんだよね。
見て触ってにやにやするだけ。
…普通にキモいね。

できないなりにちぎっては貼り、ちぎっては貼りを繰り返した結果。


な に こ れ 。

もうね、羽の破片3枚くらい貼り付けた時点でね、
「あ、これ違う」
って気付いちゃったよね。
大柄の千代紙細かくするとか…。千代紙の良さを殺してどうすんの。
でももう、やめられないよね。始めちゃったからね。
作業中ずっと半笑いが止まらないよね。

スキャン画像なんでイマイチ強烈さが伝わらないのが残念ではあるんですが。
実物すごいからねこれ。
私は一体何を産み出そうとしてるんだ。
って考えると恐ろしくなった。

無謀にもこれ全部はんこのりでくっつけてるからね、ケバ立ちまくりなわけですよ。
糊持ってないのにちぎり絵とか正気失ってたよね私。

素材の紙も、余ったやつテキトーに使ってるから色のバランスとか無視ですよ。
この色の取り合わせ、ありえねぇ…。

イメージしてたのはこんな感じだったんですけどねぇ…。


私は忘れていた。自分が不器用だということを。
私は思い出した。自分が芸術的資質を持ち合わせていないということを。

当然、こんな奇っ怪なシロモノをポスクロで使うワケにはいかない。
(これが届いた途端、プロフィールに"NO HANDMADE"と書き足されそうで怖い)

なので
「芸術の秋だから!」
とかテキトーなこと書いて、ソッコー友人に送りつけてやりました。
そこそこウケてくれたので、この子も浮かばれました。

はーい、ここまでがプロローグですよー。
長いねー。
こっからが本編。

アートなカードを全く所有してないのでかなり困ったわけで。
浮世絵は過去に日本から送られてるから飽きられそうだし。

無理っ矢理引っ張り出してきた、自分の持ってる中では一番アートっぽい感じの、これにした。


東洋な雰囲気は感じてもらえる…と思う…。


切手でほぼ半分埋まっちゃったよ!豪快!
真ん中の線は元々印刷されてたんだけど、ちょうどすっぽり切手が収まったのは軽くミラクル。

・1975年切手趣味週間 松浦屏風 2連刷(文句なくアートだと思う!)
・国宝シリーズ 法隆寺百済観音(彼女のfavoriteに仏像カードが入ってたから!)
・1969年切手趣味週間 髪(裸婦はアートだ!)

「私の大好きなカードと切手を送るよ。
山田章博っていう日本のイラストレーターが描いたカードなんだ。
このカードと切手、気に入ってもらえると嬉しいな」

切手がアート色強いので、しつこく切手を推してみた。

イギリスのアーティストへ、無事に届きますように!


投函日:2014.10.2
宛先:イギリス

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<到着>
美しいカードと切手ありがとう!
とメッセージ頂きました。
切手見てもらえて嬉しい。
よかったよかった。


到着日:2014.10.13
所要日数:11日

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